「アカウント」って知ってますか?
僕の仕事の一環で、とあるクラウドサービスのアカウントをお客様に取って頂く事があるんですが、実はその時に結構な頻度で
「?? そもそもアカウントってなに?」
という質問を受けることがあります。本当に、結構な頻度で、です。
そこでこの記事では、パソコンを普段使わない方にとっては少しわかりづらいかもしれない「アカウント」について、できるだけわかりやすく説明してみようと思います!(後からこのページが本業に活用できるかもしれないという企みもあります笑)
アカウントとはなにか
アカウントというのは、インターネット上で様々なウェブサービスを受ける為のあなたの「権利」で、わかりやすく例えるなら、ネット上にあるあなたの「家」です。
「アカウント」にはSNSアカウントやメールアカウントなど様々な種類があり、あなたは利用しているウェブサービスごとにインターネット上に独自の「家」を持っていることになります。
つまり、インターネット上には”あなたの家”が、登録したサービスの数だけあるということですね!
例えば僕の場合、twitter とAmazonを利用していますので、僕にはインターネット上に二つの「家」が存在していることになります。
アカウント登録に必要なもの
では、アカウント登録に必ず必要になるものとはなんでしょうか。
答えは、IDとパスワードです。
その他に、ウェブサービスによってはメールアドレスであったり、住所や電話番号が必要なものもあります。
アカウント登録を求められた時に、こんな画面をよく見ることと思います。
amazon.co.jp
このような登録フォームに入力することで、サイトにあなたの情報を「認識」させます。
例えばこのAmazonの登録時には、名前とメールアドレスが最低限必要ということですね!(商品購入時には別途住所などの登録が必要です)
IDとパスワードってなに?
では、アカウント登録に最低限必要な「ID」と「パスワード」とはなんでしょうか。
IDとは、個人の識別番号であり、あなた固有の番号です。ウェブサービスによっては「ユーザー名」、「ユーザーID」と呼ばれることもあります。
そしてパスワードとは、本人確認をする為の暗証番号です。
そしてこのIDとパスワードは、2つでセットという特徴があります。
これも例えて言うと、IDとはインターネット上の“あなたの住所”です。そして、パスワードとは“カギ”です。
アカウント=「家」に入室する為には、ID=「住所」とパスワード(カギ)が必要なのです。
なぜアカウントが必要か?
あなたの個人情報を、ウェブサービスに“認識”させる手段が「アカウント登録」です。
「アカウント」と呼ばれるあなたの「家」には、あなた自身が何者であるかという情報が沢山詰まっています。
そしてウェブサービスがあなたを認識することで、下記のようなメリットがあります。
- 利用のたびに個人情報を入力する手間が省ける
- あなたの個人情報が不正に利用されるのを防ぐ
- あなたの利用履歴から、あなたに合った商品やサービスを紹介してくれる
利用のたびに個人情報を入力する手間が省ける
例えばあなたがインターネットで買い物をしようとした場合、アカウントという概念がなければ、あなたは購入のたびに毎回届けてもらう住所や決済方法などを指定しなければなりません。
贔屓目に見ても面倒くさすぎる
一度アカウント登録さえしてしまえば、アカウントがあなたの個人情報を証明してくれますので、あなたは次からはボタン一つで商品を買うことができるようになっています。
また、SNSなどへのアカウント登録は、あなた自身が「あなた」である証明をしてくれます。アカウントという概念がなければ、あなたは知人とつながる事もなく、永遠に「世界の誰か」と会話し続けなければなりません。
なぜならそのサービスは、名前がない世界になってしまうからです。
アカウントは、自分が自分であるという証明にもなるのか
個人情報が不正に利用されるのを防ぐ
あなたの個人情報がアカウントと紐付きになることで、個人情報の不正使用の防止になります。
アカウント情報とクレジットカードを同時にどこかに落としてしまえばどうにもなりませんが、例えばクレジットカードだけを落としてしまった場合、少なくともあなたがアカウント登録しているショッピングサイトでは、ログインできない第三者は買い物ができません。
あなたの利用履歴から、あなたに合った商品やサービスを紹介してくれる
アカウント登録することによって、あなたが普段どんなものを買っているか、どんなものが好きか、サービスの運営側が把握することができます。
あなたにおすすめの新商品・サービスがリリースされれば、あなたは運営側からその情報提供を受ける事もできたりしますね。
ウェブサービスによって詰まっている情報は様々です。
住所や氏名、電話番号を必要とするショッピングサイト系のものから、通称とメールアドレスだけ登録するSNSのようなウェブサービスもあります。
ショッピングサイトのような沢山の情報が入ったアカウントの管理は特に厳重に行いましょう。
アカウントに関するQ&A
最後に、「アカウントの利用」について僕がよくお客様から聞かれる質問と、その答えを載せておきます。よかったら参考にしてください!
パスワードが他人にバレるとどうなる?
パスワードは「カギ」でしたね?
家の「カギ」をなくした場合、勝手に他の誰かに「家」に入られることがあります。
パスワードが流出するということは、カギを無数に道路にばらまく状態に似ています。
ただ、自分の家の住所(=ID)がわかっていない場合は、他の誰かは「入れる家」がどれかわかりませんので、ただちに侵入されることはありません。
しかし、仮にあなたがIDとパスワードを書いた紙を落としてしまった場合、それは「住所が書いた紙」と「カギ」が一緒に入っている袋を落としたことと同じです。
誰かに拾われた場合、その第三者に悪意があれば、すぐに家に侵入されてしまいます。
そうなってしまわないよう、万が一に備え、少なくともIDとパスワードは別々に保管することをおすすめします。
IDとパスワードは他人と重複しないの?
IDは絶対に他の人のIDと重複しません。これはあなたの家と全く同じ住所の家が他にないことと同じです。IDはそれぞれ固有の番号です。
対照的に、パスワードの文字列は、他人のパスワードの文字列と重複することがあります。
しかし、基本的にパスワードはIDとセットのものです。IDさえ違えば、他人のパスワードと文字列が同じでも、中身は全く違うものになります。
先ほどの「カギ」の例で言えば、「パスワードの文字列が同じ」という状態は、「同じメーカーの同じ型式のカギ」という状態に近いです。
同じメーカー、同じ型式のカギで見た目は同じカギであっても、他人の家に、自分の家のカギでは入れませんよね?
とりあえずどんなサービスでもアカウント登録した方が便利ってこと?
アカウント作成を要求されるウェブサービスの中には、個人情報を抜き取って悪用する悪質なサイトもあります。
全く聞いた事もないサービスのアカウントを取る時には、そのサービスの情報を事前にきちんと調べてから登録をしましょう。
また、アカウントが要求されるウェブサービスは現在、その大半がセキュリティの観点から、SSL化という処理が施されています。
これは、送信されたデータを暗号化して外部から読み取れない形に変えているという証なのですが、稀にSSL化していないウェブサイトも現存しています。
SSL化していないサイトは、外部から登録情報を覗かれる可能性もありますから、なるべくアカウント登録は避けしましょう。
SSL化してるサイトかどうかってどうやって見分けるの?
これは非常に簡単です。URLの最初の文字が「https://~」になっていれば、そのサイトはSSL化されています。
ちなみに当サイト「Xi藤のサイト」はきちんとSSL化していますよ(ニッコリ
※アカウント登録するフォームなどはもちろん設置していませんけどね!
IDとパスワードを色んなサービスで使いまわしていい?
結論から言います。良くないです。
一つのサービスで侵入を許してしまった場合、他のすべてのサービスでログインできてしまいます。
SNSアカウントなどへの侵入であれば、ちょっとした悪戯で終わるかもしれませんが、例えばAmazonなどへの侵入を許せば・・、「ちょっとした悪戯」ではすみませんよね。
最低限、SNS系のウェブサービスと、ショップサイト系のウェブサービスはきちんと分けて登録しましょう。
まとめ:アカウントとは、サービスの利便性を向上させるあなた固有の『家』
アカウントとは、あなたがウェブサービスを受けるために必要な、ネット上の「家」です
あなたがウェブサービスを利用するために必要なものであり、あなた(=ユーザー)がサービスを利用する上での使いやすさを向上させるものです。
また、あなたの個人情報をサービスの運営側に認識させる為の手段でもあります。
今後も様々なウェブサービスが世の中にリリースされていくと思いますが、くれぐれもID、パスワードの管理には注意して、「アカウント」を利用してくださいね!
ちなみに「パスワードが上手いこと思いつかないよ!」という方はこんなサイトもありますので上手く利用したら良いかと!!
また、パスワードの作成をする前にパスワードの安全に関する記事も合わせてどうぞ。
以上です!ご参考になれば!