広告をすっごい嫌いな人っているじゃないですか。
まあ別に僕も好きではないんだけど、あまりにも毛嫌いする人は、多分色々損してるよって話。
広告とはそもそもなにか?
広く世間に知らせること。特に、商品や興行物などを広く知らせ、人の関心を引きつけること。また、それを記したものやコマーシャル
つまり、モノやサービスをあなたに知らせるものを僕らは広告と呼ぶ。
もちろん知らせる時に過剰に長所やメリットを主張する側面はあって、それが鬱陶しく感じる人もいるかもしれない。
しかし「広告」がなければ、あなたはこの世の中の全てを自分で探さなければいけない。
あなたが一番最近買ったものはなんだろうか。それをどこで知ったのだろうか。
広告のメリットを知る
広告を見ることで、あなたは今の自分が知らない情報を知ることができる。
そしてそれは、実はあなたにとって今一番必要な情報かもしれないのだ。
広告を嫌い、それを見過ごすことは、重大な機会損失を招く可能性がある。
広告と機会損失
機会損失とは、意思決定をしないことで利益を得る機会を失い、それにより生じた損失を指す。
広告嫌いのあなたは、この機会損失を人生の中で何百万回と繰り返している。
目に見えないから損をしているように見えないだけで、実際は損をしまくる人生を歩んでいるかもしれないのだ。
「目に見えないなら損じゃなくない?」
違う。問題の本質は、現代が広告で溢れているということと世の中は相対評価であるということだ。
つまり、広告に抵抗がないアイツは、あなたよりもっともっと高性能な高枝切りバサミを既に手にしているし、もっともっと高いところにある枝をバッシバシに切り刻んでいるのである。
広告が嫌いなあなたは、「広告受け入れ系のアイツ」に比べ、情報弱者となってしまっている可能性が高い。
自分で探せるのは自分の検索能力の範囲内だけ
こういう話をすると大体決まって
「いや俺はグーグルっていうサイトで自分で探すから大丈夫なんだが?」
という検索ガチ勢が現れる。
しかし、どんなに検索能力が高い人でも、自分の頭の中にない単語は検索のしようがない。
検索窓に単語を一つ入力して空白を入れると、「サジェスト」とよばれる関連語が検索窓の下にズラっと並ぶ。
このサジェストを利用して検索の範囲を広げていく方法もあるにはあるのだが、そもそも当然のように「最初の単語」はあなた自身が入力する必要がある。
つまり、現在あなたの頭の中に全くない単語から検索を始めることはできない。
広告をひたすらに嫌い、検索した情報にだけ頼る状態になれば、あなたが本当に必要な情報に辿り着けない可能性は、どんどん上がってしまうのだ。
そして察しの良い方はお気づきのことと思うが、「サジェスト」はいわばグーグルからの広告である。
口コミと広告
「いやこれ、友達から聞いて買った自慢の高枝切りバサミなんだが?」
広告が嫌いな人に割とありがちなのが、友人・知人の口コミはなぜか以上に信用することだ。
情報の出所が「知人」しかなくなってしまうので、ある意味必然のことである。
しかし口コミは、あなたが第三者から知らない情報を聞くという広い意味では「広告」だ。
あなたが知人から聞いた高枝切りバサミと、毎度おなじみテレビショッピングで大発売している高枝切りバサミは、性能的に大差はない。
むしろ、テレビショッパーが大々的におすすめしている高枝切りバサミの方が性能が良かった場合、あなたは機能的には損をしている。
より優良な高枝切りバサミが手に入るチャンスがそこにあったのに、あのハサミならより高い枝が切れるのに。
広告の取捨選択が重要
つまり現代社会において、広告を全く無視して行動している人というのはほぼ皆無なのである。
その事実はまず動かしがたい。
広告は毛嫌いするものではなく、最大限に利用するものであり、その際に重要なのは広告の取捨選択だ。
「あっこれはさては広告だな!?俺には必要ない!!」
と忌避するのではなく
「あっこれは俺が知らない情報だ。しかし、今は要らない」
と「一度受けてから」必要に応じて捨てていくというやり方が正しい。
そして、重要なことは情報の出所がどこかというのを、必要以上に気にしないことだ。情報は情報自体を見ればそれでいい。
誰が言ったから信用できる、口コミだから信用できるといった情報の捉え方は、やはり取捨選択とは言えない。
情報を得る前に一定の情報は切り捨てているからだ。
まとめ
広告を最大限に自分に有利に利用しようと思うならば、まずは一度広告は受け入れる寛容さが必要です。
広告は味方であり、自分を向上させるためのツールだと考えられれば、少しは広告のウザさを解消することができるかもしれません。
ただし広告ばかり見ていると、見ている時間を失ってしまうので、きちんと取捨選択をしましょう。
広告を「上手く使えれば」、きっとあなたはより機能の高い高枝切りバサミを手に入れることができる。
今回はそんなお話でした。
おわり