東野圭吾、大好きなのです。
一番の特徴として、東野圭吾の小説はとにかくハズレ作品が少ないです。
普段あまり読書に時間を割けない方がどうにか時間を作って小説を読んだ場合でも、東野作品なら「時間を無駄にした・・」と思う事は、ほとんどないと思います。
堅苦しい言葉づかいもほとんどなく、めっちゃ読みやすいのも特徴!
はじめて小説読む方にも超おすすめ!この記事が小説選びの参考になれば嬉しいです!
では、さっそくどうぞ!
- 1 第21位「ナミヤ雑貨店の奇蹟(2012年)」
- 2 第20位「どちらかが彼女を殺した(1996年)」
- 3 第19位「白銀ジャック(2010年)」
- 4 第18位「私が彼を殺した(1999年)」
- 5 第17位「変身(1991年)」
- 6 第16位「白夜行(1999年)」
- 7 第15位「使命と魂のリミット(2006年)」
- 8 第14位「さまよう刃(2004年)」
- 9 第13位「手紙(2003年)」
- 10 第12位「容疑者Xの献身(2005年)」
- 11 第11位「夜明けの街で(2007年)」
- 12 第10位「さよならコーチ(1990年)」
- 13 第9位「虚ろな十字架(2014年)」
- 14 第8位「分身(1993年)」
- 15 第7位「名探偵の掟(1996年)」
- 16 第6位「魔球(1988年)」
- 17 第5位「聖女の救済(2008年)」
- 18 第4位「回廊亭殺人事件(1994年)」
- 19 第3位「流星の絆(2008年)」
- 20 第2位「秘密(1998年)」
- 21 第1位「パラレルワールド・ラブストーリー(1997年)」
- 22 総 論
第21位「ナミヤ雑貨店の奇蹟(2012年)」
コソ泥をして逃亡中の敦也・翔太・幸平は突然盗んだ車が動かなくなり、仕方なく以前翔太が見つけた廃屋「ナミヤ雑貨店」に逃げ込み夜が明けるのを待つことに。三人が店を物色していると、突然シャッターにある郵便口に手紙が投げ込まれる。手紙を開けるとそこには、月のウサギと名乗る者からの悩み相談が書かれていた。店に残っていた雑誌によると、ナミヤ雑貨店はかつて店主が投函された相談に一生懸命答えてくれる事で有名だった。敦也は放っておこうというが、翔太と幸平はこんな機会でないと人の相談に乗れないと返事を書く事を決意する。
過去からの手紙に返事をする、というファンタジー。
なんとなくドラえもんを思い出してしまった。
ひとつひとつ独立した章の登場人物が、
実は全て深く繋がっていたという
正に東野圭吾らしい物語。
第20位「どちらかが彼女を殺した(1996年)」
OLである和泉園子は、ある日路上で絵を売っていた佃潤一と恋に落ちる。しかし親友である弓場佳代子に潤一を紹介して数ヶ月が経ったある晩、潤一から別れを切り出される。潤一が佳代子に心変わりしたのが原因と知り、園子は深く絶望する。それから数日後、園子の兄康正は遺体となった妹を発見する。巧妙に自殺を偽装されていたものの肉親としての直感から他殺であると看破した康正は、自らの手で犯人に裁きを下すことを決意する。やがて潤一と佳代子に辿り着いた康正は確信する。潤一と佳代子、どちらかが彼女を殺した。
容疑者は二人にまで絞られているが、
最後までどちらが犯人か明言はされないという
一風変わった形で完結する。
また二人のどちらが犯人かという推理が
最後の最後まで二転三転し、
読者を非常にやきもきさせる。
第19位「白銀ジャック(2010年)」
新月高原スキー場でリフトやゴンドラなどの運営を行っている倉田玲司は、結婚するチャンスもないまま40代になり、スキー場を訪れる客の、スキーを楽しむ顔を見るのが最高の楽しみという日々を送っている。そんなある日、スキー場へ脅迫状が届いた。「ゲレンデの下に爆弾を埋めた」という内容のものであった。警察に通報できない状況の中で、犯人は悠々と身代金を奪取してゆく。ゲレンデを乗っ取った犯人の動機はいったいなんなのか。ゲレンデのどこに爆弾が埋まっているのか。パトロール隊員の根津昇平は、犯人の尻尾を掴もうと、仕舞いこんでいたスノーボードを手にした。1年前の禁断のゲレンデが鍵をにぎっている。
”表面に見えている目的が必ずしも犯人の真の目的ではない”
”思わぬところから登場人物同士のつながりが発覚する”
という東野作品の真骨頂。
内容、構成共にとにかく読みやすく、初めて小説を読むような方でも問題なく読み進められる作品。
第18位「私が彼を殺した(1999年)」
脚本家の穂高誠が、結婚式当日に毒殺された。容疑者は被害者のマネージャー、花嫁の兄、敏腕編集者の3人。事件後、3人は密かに述懐する。『私が彼を殺した』と。
20位「どちらかが彼女を殺した」と同様に最後まで犯人が名言されない形の作品。
ただ「どちらかが彼女を殺した」とは違い、きちんと推理すれば犯人が明確にわかる。
(「どちらかが彼女を殺した」では、作者はきっとこの様に誘導したいんだろうが、それは決めつけだろ~?と思う箇所があった)
第17位「変身(1991年)」
成瀬純一が目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋のベッドの上だった。思い出せるのは拳銃で撃たれたことと、純一という名前のみ。脳神経外科の権威だという堂元教授に聞くところによると、奇蹟的に命をとりとめたが、3週間も昏睡状態だったのだという。ある夜、病院内の研究棟とはいえ、シャッターが閉められてあちこちに鍵がかけられた様子に疑問を抱いた純一は、夜中に忍び込んだ部屋で自分のものと思われる脳が入ったガラスの容器を発見してしまう。そして堂元を問い詰め、自分が幸運にも10万分の1の確率だといわれる適合者が見つかったために、世界初の成人脳移植手術を受けたということを知る。
自分がある日突然自分でなくなってしまったら。
他人どころか自分すら信じられなくなってしまうのではないか。
全くの非日常的なストーリーなのだが、少しずつ自分が自分でなくなっていくという
”異常事態”がもし自分の身に起こったらという事を何故かリアルに想像できてしまい、怖くなった記憶がある。
第16位「白夜行(1999年)」
19年前(1973年)、大阪で起きた質屋殺し。何人もの容疑者が捜査線上に浮かぶが、決定的な証拠がないまま事件は迷宮入りに。被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂は、その後別々の人生を歩んでいくかに見えた。だが、二人の周囲には不可解な凶悪犯罪が次々と起きる。人の心を失ったゆえの悲劇を、叙事詩的スケールで描いている。
彼の彼女に対する感情は、果たして愛と呼べるものだったのだろうか。
基本的に第三者視点で物語は語られる為、彼の胸中はだれにもわからない。
ただ、己の人生全てを捧げるに至った理由は、
もはや愛情というただの一言で表現できるものではないのかもしれない。(ポエム感)
第15位「使命と魂のリミット(2006年)」
父の死をきっかけに、ある思いを胸に秘めて心臓外科を目指すことになった氷室夕紀。そんな中、彼女が研修医として働く大学病院に脅迫状が届く。その脅迫状は、その病院の医療ミスを暴くという内容だったが、病院側は医療ミスの存在を否定した。
手術室内の緊迫感に手に汗握り、ラストシーンの愛情に涙できる。
小説でありながら、まるでスピード感溢れる映像を観ているような錯覚を覚える作品。
「人間には、その人にしか果たせない使命がある」
第14位「さまよう刃(2004年)」
会社員・長峰重樹の一人娘・絵摩が死体で発見される。悲しみに暮れる長峰に、数日後、犯人の名と居場所を告げる密告電話がかかってくる。 逡巡の末、電話で言われたアパートへ向かう。留守宅へ上がり込み、部屋を物色すると、複数のビデオテープが見つかる。そこには絵摩が犯人2人に陵辱されている映像が写っていた。偶然帰宅した犯人の一人・伴崎敦也を惨殺した長峰は、虫の息の伴崎からもう一人の犯人・菅野快児の潜伏場所を聞き出し追う。
とにかく読み進めるのが辛かった。
もしこのレビューを今読んでいるあなたが人の親ならば、
果たしてこの作品を読んで主人公を責めることができるだろうか。
読んだ当時のインパクトは1位かもしれない。
第13位「手紙(2003年)」
弟の大学進学のための金欲しさに空き巣に入った武島剛志は、思いがけず強盗殺人まで犯してしまう。突然独りぼっちになり、途方に暮れる高校生の武島直貴だったが、謝罪するつもりで訪れた被害者の家の前で、遺族の姿を見かけただけで逃げ出してしまう。高校の卒業式の2日前の直貴の元に、獄中の兄から初めての手紙が届く。それから月に一度、手紙が届くことになる。
直貴の周りで巻き起こる出来事と共に少しずつ兄への感情に変化が起こる。
正直ある程度は予想がつく展開だったが、実際にその過程を見るにつれ心が苦しくなった。
個人的には小説よりも映画の方が見応えがあったように思う。
第12位「容疑者Xの献身(2005年)」
花岡靖子は娘・美里とアパートで二人で暮らしていた。そのアパートへ靖子の元夫、富樫慎二が彼女の居所を突き止め訪ねてきた。どこに引っ越しても疫病神のように現れ、暴力を振るう富樫を靖子と美里は大喧嘩の末、殺してしまう。今後の成り行きを想像し呆然とする母子に救いの手を差し伸べたのは、隣人の天才数学者・石神だった。彼は自らの論理的思考によって二人に指示を出す
何気ない自分の言葉や振る舞いが、一人の人生を劇的に変えてしまうことがある。
狂気と冷静さの狭間で見せる容疑者Xの繊細さと愛情の深さが涙を誘う。
ラストについては賛否がありそう。
僕はちなみに”否”です。彼の献身が、本当に美しいものだと思ったから。
第11位「夜明けの街で(2007年)」
運命的な出会いでもなく、バッティングセンターで出会った渡部と秋葉。2人は出会いを重ねて深い仲になっていくが、渡部は秋葉が高校生の頃に起きた、ある殺人事件の関係者だと知る。事件は既に15年が経過しており、3月31日が終われば時効を迎える。自分が築き上げてきた家庭が壊れることを恐れながらも秋葉に惹かれる渡部は、その事件と関わりを持つことになる。
今旬(?)な「不倫」が大きなテーマ。
ミステリーではなく恋愛小説だが、
やはり東野作品だけあって、本筋とミステリーとの絡み方も巧妙。
というかこの作品は男性と女性で読後の感想が全く違うんじゃないかと。笑
第10位「さよならコーチ(1990年)」
ある企業のアーチェリー部の選手・望月直美が自殺した。だが彼女はビデオで自らを撮影し、遺書代わりのメッセージを残していた。直美の遺体を発見した直美のコーチは、刑事に直美がオリンピックの選考会に敗れたことを悲観して自殺したという見解を伝えるが、直美の周辺の捜査をしていた刑事は、コーチに自殺と思われた直美の死の真実を告げるのだった。だがコーチは、直美の死にさらなるからくりが仕掛けてあったことに気付く。
短編集「犯人のいない殺人の夜」収録。
人によって解釈が異なるかもしれないが、
望月直美の本当の目的は”自分の気持ちを信じて欲しい”というだけのもので、
コーチを陥れる気はなかったのだと僕は思っている。
ネタバレをしないで感想を言うのが難しい作品。笑
第9位「虚ろな十字架(2014年)」
11年前、娘を強盗に殺害された中原道正は、当時の担当刑事だった佐山の訪問を受け、今度は離婚した元妻の小夜子までも刺殺されてしまったことを知る。小夜子とは、娘殺害の犯人の蛭川が死刑になることだけを望んで、裁判をともに戦った過去があった。
小夜子を殺害した犯人は自首してきたが、それも情状酌量となりそうで、とても死刑判決は出そうにもない。しかし孫と、今また娘までも殺された小夜子の母の里江は死刑求刑を願い、中原も元夫として関わって行くことになる。
「死刑制度」がテーマ。
“罪を償う”とはどういうことか。
償う対象は、家族かそれとも社会か。
失った者は、奪った者に一体何を望むべきなのだろうか。
第8位「分身(1993年)」
札幌に住む18歳の女子大生 氏家鞠子は、中学生の時両親を離れて函館で下宿しながら学校に通っていた。母親はとても優しかったが、自分とは目を合わせて話してくれないことから、自分は嫌われてるのではないかと思っていた。そして中学生の時その母が、火事で不審死した過去を持っていた。
数年後、火事で亡くなった母の遺品をみつけた鞠子は、自分の出生の秘密を探り、自分とまったく同じ顔をした『双葉』という女性の存在を知る。鞠子は、その謎を解き明かすことを決意し、真相に近づいていく。
容姿がそっくりな鞠子と双葉。
二人それぞれの視点で自身の出生や家族の真実を探っていく。
また、そもそもの二人を「生み出した」
大人たちの”理不尽な都合”についても描かれている。
第7位「名探偵の掟(1996年)」
『名探偵の掟』は、東野圭吾の短編小説集である。1996年に講談社より単行本が刊行され、1999年7月15日に講談社文庫版が刊行された。2009年にテレビドラマ化された。 天下一大五郎シリーズの第1弾で、続篇に『名探偵の呪縛』がある
よくあるミステリーのトリックを皮肉った内容の、ギャグ要素の強い作品。
自身の過去の小説ですらネタにしている。
ミステリーを好きな方であればより面白く感じられるかと。
第6位「魔球(1988年)」
開陽高校硬式野球部の主将である北岡が、愛犬と共に殺された。その試合で須田が投げたという「魔球」がキーワードとして浮かび上がってくる。東野青春ミステリーの代表作。
僕が一番最初に読んだ東野作品。
主人公の行動と動機が極端というか正直理解しがたい部分もあるが、
彼の”全ては家族の為に行動した”という部分に
心がグイッと引っ張られてしまった。
第5位「聖女の救済(2008年)」
真柴綾音と真柴義孝夫妻は子供ができないことを理由に離婚することが決まっていた。その時綾音の胸中には義孝へのある宣告が下されていた。
数日後、綾音が主催するパッチワーク教室の講師である若山宏美が自宅で死んでいる義孝を発見する。死因は毒殺。彼が飲んでいたコーヒーに、猛毒である亜ヒ酸が混入されていた。
綾音が離れた場所から義孝を毒殺したトリックを暴くため薫は湯川に再び協力を依頼する。湯川も捜査に協力するが、自身が立てた仮説も決め手にならず、トリックの解明に苦戦してしまう。だが湯川はある答えを導き出し、薫にある指示を命ずる。指示を行った薫からの回答を聞いた湯川は驚愕する。
これまたネタバレをせずに感想を言うのが難しい作品。笑
もしも夫の中の”優しさ”と”理不尽さ”がどちらか一方だけのものだったとしたら。
これ程聖女が苦悩する事はなかったのだろうか。
被害者を守りたい加害者。
その矛盾が”探偵ガリレオ”を惑わせる。
第4位「回廊亭殺人事件(1994年)」
一代で財を成した一ケ原高顕が死んだ。妻子を持たない高顕の莫大な財産の相続にあたり、彼の遺言状が一族の前で公開されることになった。公開場所は旅館“回廊亭”。一族の他には、菊代という老婆が招待されていた。だが、菊代の真の目的は、半年前に回廊亭で起きた心中事件の真相を探ることだった…。その夜、第一の殺人が。斬新な趣向を凝らした傑作長編推理。
叙述トリックが秀逸な作品だが、
一番の見どころは人間の悪意というものがいかに凄惨で惨たらしいものか、
という点に尽きると思う。
ミステリー、サスペンスよりもはやホラーに近い作品。
第3位「流星の絆(2008年)」
神奈川県横須賀市にある洋食店「アリアケ」の三兄妹、功一、泰輔、静奈は、夜中に家を抜け出して流星群を観に出掛けている間に、両親が何者かにより刃物で惨殺される。三兄妹は身よりが無く養護施設で幼少期を過ごした後に相次いで詐欺などに襲われ、強く生きるためいつしか彼ら自身も、裕福な男性を詐欺で騙していく。
事件から14年経過し時効を迎えようとしていた時期に、洋食チェーン御曹司の戸神行成をターゲットにした3人は、彼の父親の政行が、両親が惨殺された時間に家から出てきた人物に似ていることに気付く。店の名物のハヤシライスの味から、3人は政行が両親を殺害しレシピを盗んだ犯人だと確信する。行成に接近して政行を陥れるための罠を張り、作戦は順調に進むが、静奈が行成に恋心を寄せてしまう。
兄弟の詐欺に関わるシリアスな展開に気を揉んで、
親の死に関わるミステリーの犯人に驚いて、
ラストのヒューマンドラマに心揺さぶられる、
珠玉の名作。
読後の満足感は間違いなく1位。
第2位「秘密(1998年)」
杉田平介は自動車部品メーカーで働く39歳。妻・直子と11歳の娘・藻奈美との3人で暮らしていた。
1985年冬、直子の実家に行くために、直子と藻奈美の2人が乗ったスキーバスが崖から転落してしまう。直子と藻奈美は病院に運ばれたものの、直子は死亡してしまい、藻奈美は一時は回復不能といわれたにもかかわらず、奇跡的に助かる。しかしそれは、仮死状態になった娘・藻奈美の身体に、死んでしまった妻・直子の魂が宿っていたのだった。藻奈美の身体に宿った直子に、平介は戸惑いながらも周囲には決してバレないように生活する。
ラストシーンに思わず声にならない声を漏らしてしまった。
夫婦愛と親子愛。
どちらか一つしか取れない、もしくは与えられないとしたら。
あなたはどちらを選びますか?
大人でも、大人だからこそ泣ける物語。
第1位「パラレルワールド・ラブストーリー(1997年)」
親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?傑作長編ミステリー。
出典:「BOOK」データベース
僕にとって1位はこの作品以外なかった。
摩訶不思議なミステリと切ないラブストーリー。
その二つが絶妙に混在した物語。
東野作品は、道中に複雑な伏線が張り巡らされ、
我慢して我慢して、秀逸なラスト!という形式が多い気がするが、
この作品は最初から最後まで完璧。
総 論
東野圭吾という作家の作品は、本格的なミステリーを軸として、社会問題に焦点を当てること、複雑な人間心理(主に献身性)を描く事にとにかく長けています。
また、論理構成が常にしっかりしており、読んでいて「なぜこうなったんだろう?」という事が非常に少ないです。小説に慣れていない人にとっても入門的に読める作家だと思います。
もし明日あなたが本屋に行き、東野圭吾の棚から文庫本を1冊無作為に手に取ったとしても、必ず一定以上の満足感は得られます。
東野圭吾の小説を選ぶ際には、上記のランキングも考慮に入れて頂ければ幸いです!