仕事に行きたくない時に考えて欲しい事とケース別の対処法を解説します

「また月曜日になってしまった・・」と石川五ェ門みたいな顔でつぶやいている「仕事に行きたくない」あなたに。

キャリアコンサルなども生業にしている僕から、2つお伝えしたいことがあります。

まず、「仕事に行きたくない」は別に異常な考えではないので、過度に不安になる必要はないということ。

そしてもう一つは、原因をきちんと分析してから、適切な対処をしましょう。ということです。

なぜ仕事に行きたくないのかを考える

「今日はなんとなく仕事に行きたくない」という方は、実はかなり多いのではないかと思いますが、きちんと考えると原因は思いのほかはっきりしているものです。

漠然と「仕事に行きたくねえなあ・・・」と考えていても、問題はなかなか解決しませんよね。解決のためには、「行きたくない原因」を正確に捉えておく必要があります。

自分の仕事内容に原因はあるか

仕事で大きなミスをした。仕事における知識や技術が足りていない。

こういった要因から、自分が周りに迷惑をかけているんじゃないかと過度に考えている方は多いです。

ただ一つ考えて欲しいことは、基本ミスをしない人間はいないし、最初からすべてを知っている人間はいないということです。

周りとの人間関係に問題はないか

今まで社内、社外を含めて色々な方のキャリア相談を受けてきましたが、やはりこっちが原因の方の方が多いイメージがあります。

「人間関係」についてはさらに大きく3つにわかれます。

同僚との関係

プライベートでの付き合いからこじれてしまう、周りに比べられた結果疎遠になってしまう、同期との関係が悪いと、困った時に相談できる選択肢が限られてしまうことにもなりますよね。

顧客との関係

事務職の方にはピンときづらいかもしれませんが、営業職の方は案外多いのではないでしょうか。ルート営業などで、定期的に顧客と面談する必要があるが、会うたびに嫌味を言われてしまう。こういった時にもストレスは感じやすいものです。

上司との関係

ここまで色々と原因を細分化してきましたが、やはりここが一番のボリュームゾーンですね。特に、直属の上司と性格が合わない、何かの原因で毛嫌いされるようになってしまった。よく聞く話でもありますが、当人にとっては一番深刻かもしれませんね。

複合タイプもある

上記のいくつかの要因が重なっている場合もあります。同僚とも上司とも関係が悪かったり、知識不足によって上司に嫌われてしまったり、といった具合です。

考えられる要因は全て箇条書きに書き出して、整理してみましょう。

仕事に行きたくない時の対処法

まず、仕事に行きたくないと本当に思った時は、行かなくていいです。

理由は単純で、行きたくないと思った状態で仕事をしてもパフォーマンスがガタ落ちして効率が悪いからです。

まず休みましょう。

ちなみに休むときは、罪悪感など1ミリも感じないのがポイントです。ポジティブな感情がすぐに帰ってくれば儲けもの、くらいの感覚でどんと構えていればOKです。

もし1日(2,3日でも可)休んでも帰ってこなければ、ここからきちんと対策を立てていきましょう。

その際一つの目安として、上記の悩みタイプ別に、おすすめの対処法を紹介します。

自分に原因がある場合

基本的に、自分で解決できる範囲であれば、努力で解決できます。原因がミスなら、ミスを防ぐ手段を熟慮し、再発を防ぐ努力をしましょう。

この時に重要なことは、実務的にミスを防ぐのは「注意力」「精神論」ではなく、手段やツールの改善であるということです。

また、知識不足なら方法自体はもっと簡単です。勉強することです。

ただし、今の仕事で必要な勉強が自分の長所や志向を活かせるものなのかどうかは、ちゃんと検討しなければいけません。好きな仕事はマ―ケティングなのにチタン溶接について勉強しても仕方ないので。

周りとの関係に問題がある場合

こちらもタイプ別に対処法を考えていきましょう。

同僚との関係

はっきり言ってしまうと、問題があっても困りません。会社はサークルではないので、プライベートで無理に付き合う必要もないと思います。

また、仕事での関係はそのほとんどが「縦関係」です。仕事に支障をきたすレベルでなければ、陰で何か言われていても無視しましょう。

そもそも社会には新卒が自分一人だけ。という会社だってあるんですから。難しく考えすぎるのは損です。

顧客との関係

これは実は結構難しい問題ですよね。仕事なので「嫌だから付き合わない」という選択肢も取れませんし、顧客に「改善を促す」行動も採り辛いケースです。

顧客に気に入られるように自分の対応を変えていく、という方法はありますが、どうしても改善の兆しが見られないなら担当変更を願い出るのも全然悪いことではないと思います。

伝え方を工夫すれば、会社からの評価も露骨に下がったりはしません。

ちなみに僕のケースで言うと、顧客の合う合わないでパフォーマンスがかなり変わってしまうので、担当変更はよく申し出ますが、同年代の中で待遇は良い方だと思います。

上司との関係

はっきり言ってしまうと、難解です。こじれている要因にもよりますが、関係修復を試みても無理そうなら、素直に部署異動か転職を考えるのが吉です。

理由は単純で、我慢しすぎて精神疾患などを抱えてしまう方が、確実に後のキャリアに影響するからです。

また、今は世間的に圧倒的に売り手市場なので、あなたが我慢する必要は本当にゼロです。

僕は仕事で小売、卸売、建設、サービス、医療、介護とかなり多くの業種の社長と定期的に面談していますが、「人手に困っていない」という会社は、現状ただの一つもありません。

会社側としても、辞められるくらいなら部署を変えてでもあなたに残って欲しい、というケースが多いはずです。

「仕事に行きたくない」をネガティブに捕らえすぎていないか

色々な方と面談していると、「仕事に行きたくない自分は本当にダメな奴だ・・・」という勘違いをされている方が存外に多いです。

しかし繰り返しになりますが、「仕事に行きたくない」のはごく普通の感情です。僕だって仕事に行くより、家で相撲とか観ていたいです。

なので、まずフラットに考えること。

そして次に、「行きたくない」のはあなたがダメなのではなく、行きたくないと思わせている会社に問題があるか、あなたの中の基準に問題があると認識しましょう。(大げさに考えすぎている、難しく考えすぎている)

ネガティブな感情は、自分を責めることにつながり、我慢につながります。まじで一つもいいことありません。

感覚が麻痺すれば、本当に壊れるまで気付けない

我慢しすぎると、まず精神が不安定になり、次に体調に異変が起きてきます。

僕の知っている事例で言うと、新入社員に特に多いです。社会の「普通」がよくわかっていないので、「これは社会人として普通のことなんだ」と思い込んでしまいがちです。

真面目で気が弱く、優しい人に多いです。

そういった方は、自分を責めて我慢しすぎた結果、まず体調不良から会社に行けなくなり、精神疾患が発覚し、休職・退職へというパターンがほとんどです。

「仕事に行かない」決断は、次の挑戦へのチャンス

人は変化を嫌う生き物なので、なにかきっかけがないと「変化」できません。

これは仕事や職業の変化も同様です。今あなたがいる会社は、あなたにとってベストでしょうか。

部署移動したら、転職したら、今の8億倍幸せかもしれませんよ?

仮にそうなれたとしたら、その変化をくれた会社に感謝してもいいくらいですし、そのきっかけをくれた「行きたくない」という感情は、単なるチャンスだったと振り返られるかもしれません。

要するに、ピンチはチャンスです。

ちなみに僕の例で言うと、新卒で入った会社はドブラックでしたし、前の会社は結構ひどい状態で退職することになりましたが、今はほとんどストレスなく働けていますので、結果良かったと思います。

まとめ「仕事に行きたくない」をフラットに考える。

あの超絶活躍している先輩も、給料たくさんもらっている上司でも、仕事には基本行きたくないです。

行きたい人はごく一部の変人か超エリートだけです。

なので、あまり大げさに考えず、できる対処を一つずつしましょう。

究極的に言うと転職するのが一番早いと僕自身は思っていますが「やはりそれは抵抗があるなあ」という方は、まずは勉強したり自分の長所を見つめなおすと、案外あっさり道が開けるかもしれませんね。

 

おわり

 

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