復活が嬉しすぎるので「ワールドトリガー」の面白さを改めて紹介する【祝再開】

お世話になっておりますXi藤です。

まずはこちらをご覧ください。

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という訳で、この記事では週刊少年ジャンプ 連載「ワールドトリガー」の復活を祝して、ワールドトリガーの面白さを語らせてください!

ワールドトリガーとは

28万人が住む三門市に、ある日突然異世界への「門(ゲート)」が開いた。門からは「近界民(ネイバー)」と呼ばれる怪物が現れ、地球上の兵器が効かない怪物達に誰もが恐怖したが、謎の一団が近界民を撃退する。

彼ら、界境防衛機関「ボーダー」は、近界民に対する防衛体制を整え、依然として門から近界民が出現するにも関わらず、三門市の人々は今日も普通に生活していた。

門が初めて開いてから4年半後、三門市にやってきた空閑遊真が、三雲修に出会う所から物語は始まる

-wikipediaより引用

大枠の設定は、異世界からの悪者(ネイバー)に対峙する正義の組織(ボーダー)という、わりかしありがちなもの。

しかし、ワールドトリガーの世界はその設定の緻密さが他の少年マンガとは一線を画す。

ボーダーという組織自体の政治的な設定、使用している武器の設定、ネイバーと呼ばれる異世界民の設定、ボーダーに所属している隊員の設定、そして、世界観の設定。

そのどれもが綿密に構築されており、読んでいて矛盾点がほとんどない。むしろ、

「あ、あの時のあいつの行動はこの為だったのか」

という伏線回収の嵐。読めば読むほどその度に新しい発見がある。

その特徴からワールドトリガーには「遅効性SF」というキャッチフレーズがつけられている。

ワールドトリガーの魅力

ワールドトリガーの面白さを一言でいうと、とかは、無理だった。

ありすぎるから。

いくつかに分けて説明していくね!

作品設定の緻密さ

少し繰り返しになってしまうけど、設定がとにかく緻密。

少年漫画って案外ノリと勢いで絵が派手!!とか必殺技がかっこいい!!とかライブ感とかでグイグイ進んでいったりすることが珍しくない。

でもワールドトリガーは違う。

そもそもの作品の世界に関するあらゆる設定が細やかに構築されており、読んでいて引っ掛かるところがない。

というよりは、引っ掛かりはあるにはあるのだけど、その引っ掛かりは作者が意図的に狙っているもので、後からそのタネが明かされたりする。

現在(2018年10月)時点で最新巻は18巻なんだけど、18巻まで読んだ後に1巻から読み返してようやく意味がわかる、というような描写が多い。

どんだけ考えているのこの作者。

トリオン体

また、ワールドトリガーでの戦闘は基本的に実体ではなく、トリオン体という個々人が体の中に秘めているエネルギー体に自身の思念を写して戦う。

戦闘時にトリオン体が敵の武器などで破壊されるとゲームオーバー(ベイルアウト)。

トリオン体が破壊されても実体はダメージを負わないが、エネルギーそのものが破壊されたことになり、しばらくの間トリオン体の再構築はできない。

このトリオン体で戦うという設定のおかげで、各キャラクターの退場に妙な制限がかからない(主人公補正で味方側は絶対に致命傷を負わない等)。

「トリオン体での戦闘は死なないから緊張感に欠ける」という意見もあるが、主人公チームも余裕で退場(ベイルアウト)するのは、逆に緊張感があると僕は思っている。

集団戦闘の妙

ワールドトリガーはよくオンラインゲームのFPSなんかに例えられる。

戦場には味方も敵も複数人が常にいて、そのキャラクター達全員にスポットが当たる構成になっている。

一般的な少年漫画だと、集団戦闘においても結局は主人公対ボスの1対1で決着!!みたいなオチが多いけど、ことワールドトリガーにおいては集団戦闘に脇役はいない。

敵味方全員が全員の動きをきちんと考察し、各場所でそれぞれが戦闘を開始している。

キャラクター全員の動きがはっきりしている為、戦闘に臨場感と緊張感があり、どんどんと物語にのめり込んでしまう。

個性的なキャラクター達

主人公は空閑 遊真、三雲 修、雨取 千佳、迅 悠一の4人という設定だが、ボーダー隊員たちはそれぞれが個性的なキャラクターをしており、なおかつ、みんな頭が切れる。

能力一辺倒だったり、武器の性能頼りに敵にただただ突っ込むキャラクターはほぼ皆無。

バトル漫画においては、怒りによって覚醒⇒ドーン!!という展開よりは、頭脳を駆使して工夫して勝つ!!という決着が人気になる傾向にあるが、ワールドトリガーでは、それがほぼ毎戦闘あちらこちらで行われる。

面白くないわけがない。

ちなみに那須さんが可愛いと僕は思っている。僕は思っているのだ。

使用武器の格好よさ

作品の設定の話にも少しつながるが、とにかくボーダーが使用している武器(=トリガー)がかっこいい。

この作品では、ボーダーの武器は基本的に各個人用にカスタマイズされたものではなく、みんなが一律に同じものを組み合わせて使う。(一部例外あり)

一部の例を出すと

弧月伸縮自在の刀
レイガスト両手剣。盾にもなる
アステロイドトリオンで作った弾。手からビームのように撃つ
エスクード地面からバリケードを出現させる
銃トリガー(ライフル、ハンドガン等)トリオンで作る弾丸を撃つ銃。弾のまま撃つより精度が上がる

これらの武器は全て持てるわけではなく、キャラクター達は自分の戦闘スタイルによって組み合わせて使う。

武器が一律だからこそ、個人ごとの工夫や集団での連携が光るとも言えるだろう。

しかしネイバーが使用する武器や装備は、ボーダーの武器のいわばオリジナルなので、それぞれがカスタマイズされた個人用の武器を持っている。

なので、武器の性能だけで言えば基本的には  ネイバー>ボーダーとなる。

ここでは例として、僕が一番好きな敵の装備を紹介する

ランビリス(蝶の盾)

磁石のような引力・斥力を持つ多数の三角形の結晶体を操るトリガー。武器にもなるし盾にもなる。

なにこれ無敵すぎるし名前オシャレすぎる。

まとめ:ワールドトリガーは最低2回読もう

とにかく集団戦闘の描写や作戦の立て方など、少年漫画としては斬新な設定が数多く織り込まれている至高の名作漫画。

一度読んでファンになって、二度読めばもうマニアに変わっていることうけあい。

みんな、まずは読もう。

絵柄のポップさ、可愛さに騙されるな!こいつ、本物だぜ。

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